玉南鉄道

大正14年3月24日、府中と八王子を結んだ「玉南電気鉄道」が開通した。日野市では百草・高幡・平山の駅ができ、翌年には南平もできました。

いきさつ
大正5年10月、新宿から府中まで線路を敷設した京王電気鉄道（京王電鉄）は創立当初から八王子を目的として許可も得ていたが、経営不振で延長も出来ず、許可も取り消されてしまいました。

京王電気鉄道は府中から八王子までは地方鉄道法に基づく新しい玉南電気鉄道を設立することにしました。第一に地元資金の活用と第二に政府補助金の獲得を目指したのです。

大正9年11月
八王子桑都公民館で玉南鉄道発起人総会が開かれ、そのなかには七生村の7名もいました。

大正10年10月
玉南鉄道は許可され、資本金150万円のうち40％に当たる60万円を京王電気鉄道が負担をしましたが、政府は京王電気鉄道と玉南鉄道は同一企業だということで、補助金を打ち切りにしました。

そうなれば、玉南鉄道を独立させておく必要がなくなり、大正15年12月、玉南鉄道は京王電気鉄道に吸収合併され、役割を終えたということです。

経った1年と少ししか走らなかった玉南鉄道。
いろいろと調べましたが、写真は日野市郷土資料館所蔵のものです。
提供をしていただきました。