Hi Know!は日野市内のイベント・団体活動を紹介いたします。
2015年01月19日
日野・万願寺亀津 照明
イベント種別:講演・講習会・交流対象者:指定なし
2.「根川の流量観測から見えてきたもの」
藤村 和正氏 (明星大学理工学部准教授)は、このプロジェクトの依頼を受けてボランティアで根川の流量調査、データ集計、実地観測などをやってこられたそうです。
日本の水力発電の歴史、明治から大正にかけての水力発電に触れて、やはり蚕、絹産業に深く関係して発展した事実、或いは古河鉱業の銅開発、また琵琶湖疎水の水力発電などへ新しい技術や規模が拡大していった経緯を説明。
河川と人間のかかわりで 治水、利水、地域環境等について説明。
そして「日野の水車活用プロジェクト」から 依頼された <根川での水力発電可能性>を調べるための、根川の流量観測の考え方とその方法、半年にわたる現地調査、観測の結果を説明された。
国土交通省のデータから多摩川と浅川に挟まれた狭い根川の流域、流量を推計する。
そして半年間にわたる根川の実測値を過去のデータの推計値とすりあわせる。
流量調査、流速調査などはとても専門的で藤村氏はいくつかのデータを説明されましたが、私のような全くの素人には難しくて結果だけを拝聴するしかない。
さらに発電出力曲線などで 根川の発電推定量を導くと、
5kW ~ 10kW 程度 になる。
(すべての流量を利用する、落差を 1m とする)
これを、文部省のデータの電力使用量で 小学校1施設 当たり 17.0kW
中学校1施設 当たり 19.2kW
と比較する。仮に 根川に隣接する日野高校の電力消費量が 20.0kW
と仮定すると 約半分位を根川の発電で賄える、ということかな?
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果たして、この話は今後どのようなことになるのでしょうか?
<日野の水車活用プロジェクト>チームのなかで更にいろいろ勉強や検討が続けられるの でしょうか、 日野の水力発電に向かって更に詳細なプランになってゆくのか。
その場合、水力発電をどのように位置づけ、得られる電力をどんな目的に使うのか、費用負担をどうするのか、地域にどう結び付けるのか、市役所との交渉や話し合い、等々、まだまだ先は長そうな感じですね。 しかし講師の先生の話に、地方の中山間地の小水力発電は沢山あるが、もし日野でこの小水力発電のモデルができたら、都市での最初のモデルになりますよ、と。
きわめて今日的な問題に、こうした学習会、講演会を日野市で行うことはとても面白く有益でした。今後のプロジェクトの発展、経緯を更に見守りたいと思います。
自然エネルギーに関心のある方、水車に興味のある方は是非注目してみて下さい。
今日の講演会の詳しい内容や、<日野の水車活用プロジェクト> についてのお問い合わせ先は
代表 多田 啓介
e-mail hinosuisya@gmail.com
電話 042-594-3739 (多田) 080-8891-4930(佐藤)
尚、参考までに 記者は 高橋真樹氏の最新の本 「ご当地電力はじめました!」(岩波ジュニア新書 795)を読んで、すごく分り易く参考になりました。 興味のある方にお奨めです。
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http://hi-know.tokyo/detail/event_report.php?id=000061
まち記者 亀津 照明
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