とうもろこしを作らない人々

日野市内、東光寺には和田さんというお名前の家が何軒もあります。
この和田家はとうもろこしを作らない、食べないということが言われているようです。

先祖の和田義盛が「とうもろこし畑」で戦死したからだと言われています。
和田合戦に敗れた和田義盛の残党が、この地に逃れて土着した子孫だということです。

しかし真相は別にあり、和田家の何代か前の人々が鎌倉に行き、義盛の墓を詣でたとき、その墓地が「とうもろこし畑」になっていて大変哀れを誘ったことからと言われています。

その後和田家の子どもが「とうもろこし」を食べながら、増水した川に溺死した事故があり、遺体をひきあげたところ、口の中に、まだとうもろこしをたくさん含んでいたということでした。

これは、広報ひの昭和51年2月15日号に記載されたものです。
早速現地に行き、取材を試みました。

年配の男性のお話を聞くことができました。
やはりとうもろこしを作らないということは本当のようです。
和田家全体のことらしいです。
ですが、食べないということは違っていました。
お話した方も、親せきからいただいて食べているとのこと。

状況は少しずつ変わっているようです。

ちなみに、東光寺近辺では、野菜の無人販売が多数あり格安で野菜を購入できます。
私もなすを購入してきました。小ぶりななすが何個も入っていて150円という安さ。
その価格には驚きました。