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2016年02月09日
日野・万願寺記者名:福山
イベント種別:その他対象者:指定なし
2月6日から日野市商工会主催の「まちゼミ」が開催されるとのこと,初日の高幡不動参道会と聴覚障害者協会の共催による「初めての手話講座~おもてなしの国際手話」を受講しました。これが第3回になるそうです。
はじめに高幡不動参道会副会長の峰岸さんから次の挨拶がありました。
① 手話は,学校の授業として組み込まれるほど普及するでしょう。
② 2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックに際し,外国からの聴覚障害のある方々も観光で当地にお出でになると思われます。
③ お困りの方を見かけたときにはサポートしてあげて頂きたい。
講師は,日野市聴覚障害者協会会長の有山先生。話しの内容を手話通訳者のお二方が交代しながら通訳してくださいました。
自己紹介の仕方から始まり,春夏秋冬,挨拶,お礼,謝る,男と女,お金の表現などと,これらと国際手話との表現の違いについて極めて懇切丁寧に教えていただきました。身近なところでは「高幡まんじゅう」や「程久保」なども。
印象的であったのは,日本での春は「暖かさを感じる」表現に対して国際手話では「草木が成長して花が咲く」と表現され,秋では「涼風を感じる」に対して「咲いた花が枯れて倒れる」であり,OKは「親指と人差し指で作った〇を相手に向ける」に対してこれでは通じず,アルファベットの指文字で「OK」を,またお金は「硬貨」を表現するに対して「お札を数える」仕草であったことなどです。「高幡」は「たかい」と「はためく旗」,そして「まんじゅう」は左手のひら上に右手で「まんじゅう」の形を作ります。「程久保」はモノレールが通っている谷合だそうです。方言と言えばそうですが,手話は環境や文化に深く根付いていることを実感しました。
1時間半のゼミを経て,ここで教えていただいた語彙だけでなく,本格的な訓練が必要だと思いました。伺えば5~6年の努力がないととのこと,でも先ずこの「入口」に立つことが重要なんだと。語彙を広げなくては・・・。
また,特に聴覚障害とは?これで被る不自由は?の基礎知識を持っておく必要があると教えていただきました。それらは,
① 聴覚障害には聞こえの悪い人から全く聞こえない人まで
② 聞こえても言葉の区別ができない人も
③ 耳元で大きな声で話してもかえって聞き取りにくい人も
④ 特に補聴器を使っている人ではゆっくり,はっきりした声で。大きすぎる声で話さない
⑤ 聞こえを補うために視力が活用されている
⑥ 互いに向き合い,手話に加え,身振り,表情,筆談も交えて対応を
⑦ 聴覚障害は傍からそれと分からない
⑧ 聴覚障害で被る不自由は,急を要する周囲の情報が得られない
⑨ 例えば,突然止まった電車の中でのアナウンスなど,声によって情報が伝えられるとき
⑩ 車や自転車の接近など
などでした。
最後に,峰岸さんから,間もなく社会福祉協議会で手話講座の募集が始まること,高幡図書館で手話サークル活動が行われているとの情報を頂きました。また,第4回の講座を今秋に予定しているとされ,「うちの店頭に立つ者にも教えなくては」とのことで閉会しました。
添付ファイル:ゼミの様子
記者名:福山